ライオン看板

『ライオン看板』(ゼロメガ刊 小林一郎著」))
『ライオン看板』(ゼロメガ刊 小林一郎著」))

ライオン看板は戦後下町の商店で掲げられた看板で、一階上部の軒まわりをトタンで囲い、そこに屋号を書き込む、という単純な文字看板であった。ただ、その裏にまわってみると、戦後急遽建てられたバラックを手直ししたたてもの、というのも多くみられた。このため、オモテはライオンのタテガミのように立派ななりをしているけど、うらににまわりゃ、いや~、なんともぞうさないもんでさ~、と卑下したのがライオン看板。とはいえ、実は仕舞た屋を改造したしっかりとした商店だったりする。

ライオン看板は東京下町のシャレと卑下が入り混じった看板であったが、建物の改築とともにいまでは数少なくなってしまった。この看板建築を発掘しよう! そして、昭和の成熟と喪失を見つめ直してみよう。